米国株は速やかに戻った。

今週のチャートはココ。
今週のTOPIX週足は、抵抗線で反発、陽線となりました。

このまま、上昇して行けば、Wボトムが形成されて、本格上昇へつながる可能性が出てきますが、再び、水色の抵抗線を試して割ってしまえば、本格的な下落トレンドへと、流れて行く可能性が高くなると思います。

この状況をTOPIX月足でも見てみました。それが中段のチャートですが、現在は抵抗帯と考えられる付近の下限にあたると考えていまして、かなり強力な抵抗帯にさしかかっていると、考えています。もちろん、ここで反発できる可能性は高いと考えてはいますが、割ってしまえば、アベノミクス適用以前まで下落する可能性さえ出てくるような重要な分岐点ではないか?とは、思っています。

したがって、少なくとも、現時点で、それなりの政策的な対応を打てば、再び本格的な長期上昇トレンドに乗れるのでは?と、いう考えではいますが、実際の対処となると、下への方向に走る可能性もあるわけですから、対処は、様子見にしていますが、この抵抗帯の下限を切り始めたら、すぐ、ポジションを解消することを前提にすれば、現在、割安銘柄も多い状況ですので、試しで少量だけ買っておく、と、いうのも手かもしれません。

一方、米国株(S&P500種株価指数)ですが、現在、高値圏に戻ってきています。ここまでの経過を示しているのが、一番下のチャートです。このチャートは、S&P500月足のチャーとですが、まず、ABCで大きなWボトムらしき形を形成していますが、如何せん、現在はCの水準で、大きく抵抗を受けていますので、なかなか抜けきれません。過去(青い矢印の範囲)にもこの水準を越えようと、がんばったのですが、超えることができず、その後もC点においてチャレンジしたが失敗。直近ではD点でも抜けきっていません。

しかし、ABCと大きなWボトムらしきものを形成している上に、上値トライ時に、EFと、下髭(ひげ)を引いて2回もためを作って、今月、再びトライしようとしていることもたしかです。ここを越えられるかどうかはわかりませんが、上への力も相当なものだと思います。もしも、この長い間抵抗線となってきた水準を超えたら、その後、関が壊された後の水が流れ出すごとく、大きな上昇相場がやってくる可能性は考えておくべきだと思います。

ですから、さらなる米国株の上昇が日本株の長期上昇への起爆剤になる可能性もありますので、米国株にも注意を払いながらが良いとは思います。そして、この米国株の起爆剤となるのが、日本政府と日銀の政策的な対応にかかっているのかもしないことには、注意しておくべきだと思います。

さらに、ドル円の為替が月足罫線で8本下げました。そろそろ、日柄としては反転の動きがあって良いころなのも追い風です。

もう一度、諸事情をまとめてみます。

1.日本株は強力な抵抗帯(サポートライン)付近まで下がってきて、価格水準的にも、日柄的にも、反発の可能性がある。

2.米国株は、強力な抵抗帯(レジスタンスライン)が上値にあって、上値への誘導がはばまれているが、抜ける可能性も出てきている。

3.ドル円の月足ベースでの反転(円安方向)が近づいている可能性が高い。

4.効果は未知数ではあるものの、参議院選挙後に、日本政府・日銀の政策対応の可能性が高い。

以上のようなことから、近い将来においては、明るい今後を予想はしています。もっとも、イギリスのような強烈な負のインパクトもありえるので、本格的な参入は、中長期売買としては、買い方になるにせよ、売り方になりにせよ、実際に動き出してからの方がいいだろう?と、いう考えです。

良い週末を。

君って(西野カナ
https://www.youtube.com/watch?v=cBj_mYlj7QA