煮詰まってきたのは事実。

最近、デフレでもいいんじゃない?と、いう意見が増えてきているようには思えます。

たしかに、消費者物価は下がりますので、生活は楽になるような気にはなります。100円ショップの品質も上がってきていますし、それもあり?などと、感覚的には思ってしまうこともありますよね。

しかし、デフレが続く一方で、企業経営者は株主から、利益の漸次増加を求められているわけです。

つまり、継続的なデフレによって売上金額が下がる中で、収益もデフレになることを許容されるのなら、問題はないかもしれませんが、実体はもっともっと、収益を上げろ、と、いうことになります。

結果、何が起こるかというと、企業は流通コストを下げ、人件費を削り、無駄な出費を抑えようとして、省力化投資以外の冒険的な投資が控えられることになります。これが連鎖して繰り返されますと、最終的には、企業は成り立たなくなります。

一時的なものならともかく、長期においてデフレが続くと、経済は最終的には縮小再生産になり、税収がた減り、社会福祉削減になり、雇用が失われることになります。現在の世界はこれ以上の市場の拡大が望めませんので、結局、省力化投資によって、コストを下げて、商品価格を下げて、販売数量を増やすことに精力が注がれますので、デフレが留まることを知らないわけです。

そこで、登場したのが、無理やりインフレを起こすような処置です。これが日銀のやっていることですが、金だけ市場にねじ込んでも、そもそも、冒険的投資(無駄な投資のことも含む)が行われにくいので、お金は結局、日銀当座預金に舞い戻ってきてしまい、市場での資金の回転力は一向に上がらないわけです。

ここで、人工知能とロボットの登場で、ますます、デフレ要因が加速されそうな勢いです。彼らは初期投資とメインテナンスと電気代等の費用はかかるものの、社会保障や給料など、人として扱う必要がありませんので、劇的にコストを下げることができるでしょう。

したがって、これを打開するには、政府が、無駄な投資を含めて、冒険的な投資をしてやって需給ギャップを埋めてやるしかないわけです。そのとき、資金がありませんので、ヘリマネによる強制的な消費、と、いう方法しか処方箋が残されていないわけです。

さて、今日の東証は、上昇しました。保合いの範囲内の動きには変わりありません。ただし、少し上に抜けそうな気配もありますが、抜けても、また、保合になりそうな感じがします。。大分、煮詰まっているのは事実ですね。

対処は変更なしです。

ひらり(大原櫻子 covered by Uh)
https://www.youtube.com/watch?v=IO1yPGdcNH4