理想の実現の仕方。

現在、民主党の政策に批判が集中していますが、これは当然で、痛みばかり押し付けられる人には生活が成り立たなくなる可能性があるからですね。民主党の代表的な政策で痛みを感じて、場合によっては生活が成り立たなくなる人たちはだいたいこうなります。

高速道路無料化---増税になる人(自動車の保有者?)・フェリーなどの業者(売上減少)

子育て支援---増税になる人(かなりの世帯)

公共事業の削減---公共事業で食っている人(全ての産業・全ての世帯で収入減少)

インド洋のガソリンスタンド---すべての国民(米国との関係、安全保障への影響)

CO2、25%削減---すべての国民(産業界の売り上げ減少--->給料の減少)

公務員の給料削減---すべての国民(公務員400万人の給料削減により消費が減り、全ての産業で売上減)

マスコミの中の有識者と言われる連中には、日本を変えるには痛みが当然だとか言っている馬鹿もいます。痛みが大きすぎると耐えられません。民主党の政策による変化は政権を変えても取り返しのつかないものも多く、その痛みが始まればずっと痛みを享受しなくてはならないんです。

そして、自民党に対して批判はいいですが、その批判で民主党のおおぼけ政策をぼかすマスコミもろくでもないです。もはや、批判をしなくちゃならないのは民主党でしょう。こんな政策で暖かい目で見守れるわけがありません。交代させなくちゃならないのは、マスコミの方です。

理想を実現するには、従来型を行った上で新たな政策を加えられるような条件を作ってからやるものです。まずは、財源を年20兆円くらい余計に調達して、新しいことを始めなくてはなりません。一方で削減、一方で支出増などという政策を一気にやったのでは従来を前提に動いてきた経済は壊れてしまいます。

生きている経済を一度壊して、新たな経済が立ち上がらなかった時、我々は死ななきゃなりません。保険(従来型政策)は常にかけながら、新たな政策(子育て・高速道路・インド洋・CO2・公共事業の削減など)を実行しなければならないのなんて当たり前のことでしょう。

これから、半年、民主党によって補正予算で決めた8兆円の執行が止められてしまう可能性があります。10月から来年の4月までにかなりの失業者の増大を覚悟しなくちゃならないでしょう。そして、その人たちの中では失業手当てをもらえない人は、派遣村に行くかホームレスになるわけです。マニュフェストは一度、白紙にすべきです。