もう、調整が終了なのか?

調整は2週間だけでした。当面は調整が必要なのですが、どの程度の調整になるかはわかりません。意外と浅い状態が継続するかもしれません。

先進国でマネーを出しまくってますから、調整している暇がないという状態になっています。

先進国では設備投資が起きにくい状態が継続していますので、その分マネーを出し景気テコ入れを図っていますが、そもそも、設備投資の需要がないので、結果、金利が低下します。一方、現在、インフラ整備と輸出の増産体制にある新興国では、設備投資がどんどん起きていますから、マネーが足りず、金利が上昇します。勢い、先進国で余った金は開発途上国へ回り、新興国企業と国際的企業をまずは潤し、順次先進国の国内企業に金が回って行くという状態になっていると考えられます。

先進国の景気が本格回復軌道に乗るまで、この流れは継続し、しかも、お金そのものが増えている状態なので、株式市場にも金が入るのは当然のことですが、これを途中で簡単には止めることはできないでしょう。回り出した金は一気にバブル相場へと向い、最後は恐怖の大暴落が待っているという顛末も考えられます。

戦後、金融調節や公共投資などで、景気の大きな変動を抑えてきたつけが、そのうち、本当の世界恐慌を引き起こすと思います。世界の株式市場はジェットコースターが今後も続き、相場巧者は大きな資産を築けるチャンスでもありますが、一方で、長期投資家の頭を悩ますことになりそうです。

とにかく、金が回っている間は株は上昇し続けます。幸福な状態が続き、投資家の中に楽観が蔓延したら要注意でしょう。

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