あとひとつ。

今週のチャートはココ。

今日のチャートは3つあります。上段がTOPIX週足。中段がTOPIX月足。下段がJ-REIT月足です。

まずは、上段のTOPIX週足の方を見て欲しいのですが、先週の大幅下げの後、大きく戻りはしましたが、結局は保合いの動きに終始したことがわかります。依然として、週足的には厳しい状況には変化はない、と、いうことです。特に、青い色で示した抵抗線を超えて推移できないようでは上昇トレンドへの回帰は望み薄でしょうね。

依然としてA点からの下落トレンドは覆されてはいない状況である、と、いう認識が基本になると思います。

次に、中段のチャートに目を移して下さい。中段はTOPIX月足なのですが、やはり青色の水準には、レジスタンス・サポートのどちらにもなる重要な水準になることがわかると思います。そのため、アベノミクスの最初の上昇、チャートではB点になりますけど、その上昇においては、中間天井の水準となり、今回はこの水準で、底もしくは中間底となりえる水準でもあると思います。

おそらく、この水準で日銀のマイナス金利導入が決まったわけですから、当局はこの青色の線の水準を絶対防衛圏と認識している可能性はかなり大きいのではないでしょうか?

もっとも、この青色の線を月足レベルで下回って推移を続ければ、アベノミクスの崩壊を意味し、対処としては、中期的に売り方になるしかないわけです。

したがって、現段階は、中長期の買い方としては絶好の参入ポイントになるか?あるいは、売り方に転じるか?の分水嶺の水準に当たると考えているわけですね。

さて、そういう状況を踏まえて、下段のJ-REIT月足を見ていただきたいのですが、J-REITは絶対ではないものの、TOPIXの先行指標となることは多々あるわけなのですが、そのJ-REIT月足が、2点の足(赤の矢印)をつけて上向きに変化しつつあるのがわかると思います。そして、マイナス金利の導入ということを考えれば、このJ-REITはさらに上昇して行く可能性を考えても良いわけです。

これらを総合して考えると、相場は上へ行くことをとりあえず考えての対処をとるべきではないか?とは、思っています。もちろん、相場のことですから、いつ何時、手のひら返しをするかもわからない、と、いうことは、肝に銘じることはいつものお約束です。

そこで。現況では、買い方で逃げ遅れた人に対しても、月末の状況によってはいつでも切れるくらいの保有量に減らすことは必要としても、総撤退せずに、一定量保有を対処としているわけです。問題は追加の場合や新規の場合は、ちょっと待て様子見にせざるおえないことです。一方、売り方の人は一旦は手仕舞いしておいて、いろいろ検討すべきときではあると思います。

もしも、この段階で、マイナス金利をさらに引き下げたり、マイナス金利の適用拡大するような政策が出れば、一気に上に跳ねる可能性も捨てきれませんからね。円高が進行している関係上、日銀はやる可能性はあります。

このように、現在の状況は、中長期投資家にとっては分水嶺にあたる局面ではないか?とは、思っています。含み損を抱えてしまって嫌気のさした人もいるかもしれませんが、くれぐれも、相場から目を離さないように、それが、今月〜来月にかけての大事な点だと思います。

良い週末を。

あとひとつ(FUNKY MONKEY BABYS
https://www.youtube.com/watch?v=ir5cF-EvBig