ドイツ銀行の闇。

先日、ドイツ政府が国民に水と食料の備蓄を呼びかける民間防衛計画を承認しました。実は、これ、ドイツだけではなく、近隣のチェコスロバキアも同じような呼びかけが行われているようです。

http://www.bbc.com/japanese/37162847

http://tocana.jp/2016/08/post_10755_entry_2.html

基本的にはテロに備えるための準備、と、いう認識がされているようですが、具体的にはドイツ銀行の破綻に際して、混乱が生じたときのテロになどに対抗するための備えではないか?と、いう観測もあります。

ドイツやドイツ企業は一般的に財政状態が良好で、ドイツ銀行もそうなのだろう?と、外部の人間からは、思われているわけですが、先日のギリシャの騒ぎにおいて、実際にその負担を背負っているのがドイツ銀行となっており、さらにはフォルクスワーゲン社の不祥事においても、ドイツ銀行が融資をしている状況で、ドイツの腐った部分の尻拭いをドイツ銀行が一手に引き受けている状況です。

このような状況ですから、ドイツ銀行は保険として、CDSを設定、ギリシアなどの破綻に備えているようで、その想定元本は8000兆円近くにのぼり、その1%でも飛んでしまえば、多大な影響があるのでは?と、いう憶測を呼んでいるわけで、先日あったイギリスのEU脱退騒ぎの裏にはこんな諸事情も絡んでいる?と、見る向きもあります。

世界はますます混沌の度を深め、リスク回避として円高になり、日本株にも影響を及ぼしているわけで、安倍総理がサミットから口を酸っぱくして言っているリーマンショック前夜、と、いう話は財政出動したいがための方便だけではないような気がしています。

ちなみに、ドイツのフォルクスワーゲンの生産では、中国が大きく絡んでいて、中国の銀行もフォルクスワーゲンには貸し込んでいるようで、ドイツ銀行の破綻は、中国にも大きな影響を与えることになりそうです。中国はこれを回避するためにAIIBを作った、と、いう事情もあったのかもしれません。

日米が参加していないのは幸いで、世界は二つの経済圏に分かれて行くのかもしれません。アメリカは中東を欧州に押し付けて、ドイツを切り離し、さっさと、日本・インド・東南アジア・オセアニア・南米・北米、そして、イギリスをとり込んで、ブロック経済を作って、経済の防波堤を作ることも可能です。もう片方は、ドイツ・フランス・ロシア?・中国・中東、と、いう破綻てんこ盛り経済圏になります。アフリカに日本が積極的に投資しようとしているのは、欧州と中国からアフリカの市場を分離する目的があるのかもしれません。

そうなると、TPPはアメリカの大統領選挙が終了すれば、加速するのでは?とは、思っています。日本株が頭をもたげてくる可能性は少し強くなる一方で、その前にドイツ銀行が破綻などということがあれば、日本株もショック安に見舞われることになりますが、それこそがヘリマネへのきっかけとなるような気もしています。

さて、今日の東証は上層しました。日足の方は良くなりました。明日の様子次第で、総資金の15%--->20%へと中長期買い方の場合の対処を引き上げるかもしれません。

等身大のラブソング(Aqua Timez
https://www.youtube.com/watch?v=-fHwjofPKL0