日銀はどうするのか?

日銀によるこれまでの政策の検証と追加緩和の検討が今日から始まったわけですが、下馬評では、マイナス金利の深堀り観測を予想する向きが多いようですが、一方で、何もしない、と、いう見方も根強くあります。

もう一度、観測されている内容や個人的な考えを含めて、どのような政策になるか?可能な限りあげてみようと思います。

1.マイナス金利の深掘り。

ただし、銀行収益へのマイナス面が大きいのでこの政策をとる場合は、長期国債の購入ペースをゆるめることで、長期国債金利を上げて、銀行収益の悪化を防ぐ方法が合わせてとられる可能性があります。

2.ETF買いの増額

限度はありますが、まだ増やすことは可能で、ここからさらに株を買う、と、いうことになると、それは株式相場へのインパクトも大きく、資産効果から消費増大に寄与する可能性は高く、銀行収益にも悪影響は少なく、さらには、為替に対してアメリカからいちゃもんもつかない、と、いうすべてOKの政策になりますので、意外と、ありなのではないでしょうか?まー、問題はETF買いの額ですけど、さらに追加で年間10兆円、と、いう話にでもなれば、相場へのインパクトはかなりなものになるでしょうね。相場は企業業績の増大なくとも上昇し、高PER化する、バブル化へと誘導されて行くかもしれませんね。

3.一部長期国債の買い切り宣言

長期国債を買ったら市場には再投入はしない、と、いうことで、政府は同額の建設国債を新たに発行して、公共投資の増額から直接、景気を良くできるので、この方法もありだと思いますが、この方法はヘリマネになるので、日銀が政府の財政補てんをすることになり、不測の事態を生じる恐れもあって、リスキーな方法です。ただ、個人的にはこれが一押しなんですけどね。

4.国債の買い入れ増額

市場に残存する国債がそのうちなくなってしまうのでは?と、いう危惧が出ていますので、可能性としては低いですが、可能性ゼロではないと思います。

5.何もしない。

実際、トランプ大統領の誕生の可能性は大きくなっており、その場合、急激な円高が予想されています。そもそも、金融緩和の圧力も政府からほとんど受けていないようですので、そのときのためにマイナス金利の深堀等の政策は、温存しておきたい、と、いう考えも日銀にはあるでしょうね。したがって、何もしない、と、いう観測も根強くあるようですが、個人的にはこれだと相場が大丈夫?とは、思ってますが、黒田総裁はサプライズ好きなのでありえる話です。

さて、今日の東証ですが、まちまちの展開でした。何せ、日銀の政策決定会合の発表も明日に控えており、動けなかった投資家も多いことでしょう。

対処に変化はありません。

楽しいシルバーウィークを。

パラリンピック閉会式:東京五輪プレゼン
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オリリンピック閉会式:東京五輪プレゼン
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