そういえば、TPPはどうなった?

TPPについては一頃話題にはなっていましたが、アメリカの大統領候補が2人ともに、あまり良い感じではありません。特に、トランプ氏になると、TPPそのものが瓦解しそうです。

オバマが大統領のうちに決めてしまわないと、どうにもなりません。

日本の国会批准もまだですし、その発効そのものが危ぶまれている状況です。

TPPの本当の狙いは、中国などの為替を不当に操作し、資本輸出国の資本を取り入れたら、その資金の運用の果実を還流させずに、自分の国だけで回そうとする国と遮断することができる、言わば、デフレと失業の防波堤にすることができる機能です。

この防波堤がないと、日本のデフレも収まることを知らず、量的緩和をいくら継続しても、経済成長ができないばかりか、中国に日本の富をすべて奪われてしまいます。

世界はいくつかのブロック経済へと展開して行くでしょうけど、アメリカの市場統合の理念こそが、デフレを生む素地を作ってしまったわけですから、これを適度な貿易圏に縮小するのは、自明の理ではないか?とは、思います。

しかし、トランプになると、アメリカは孤立主義へと逆戻りしてしまいかねないわけで、TPPもご破算になりかねません。日米同盟も危うくなり、日本の立ち位置は非常に微妙なものとなります。今更、連合艦隊を作るには長大な資金を必要とし、どう考えても無理があります。一方で、中国と組むのは日本の自由主義を崩壊させかねません。そんな中で経済成長ができるわけもなく、株価にとっても、非常にマイナスです。

オバマの任期中にTPPを日米ともに批准できるかどうかが、両国にとっても、両国の株式市場にとってもカギとなりそうです。

さて、今日の東証は下げました。起爆剤がないので、上がりません。一方で、下がれば当局の手当て買いや追加の政策も出てくるでしょう。そのため、大きく下がることもありません。完全に膠着状態となっています。

対処に変更はありません。

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