東証REIT指数。

今日の東証は上昇しました。

円安がけん引する形にはなっています。円相場も109円台に入っていて、長期的な円安傾向が継続することになるのかもしれません。

当然、日本株のうち輸出株を中心に値上がりする、と、いう状況になります。

さて、先日、質問がありました、REIT指数ですが、今、重要な節目の水準を月足で切るかもしれない、と、いう分岐点まで下落して来ました。ご存じのように、REIT指数はTOPIXの先行指標になる傾向が強く、このREIT指数が下げていることを考えると、相場の先行きに不安を感じている人も多いかもしれません。そこで、今日は、このREIT指数についてチャートを良く見てみようと思います。

REIT指数月足チャートはココ。

二つのチャートはREIT指数の月足ですが、上段は10年分。下段は3年分です。このチャートから言えることは、

<1>直近の高値から、高値の切り下げが、今月で、連続8本目である(REIT指数は連続で7本以上高値を切り下げると、絶対ではないが、比較的速やかに反転することが多い)。

月足の10年チャートにある数字は、高値の切り下げが連続して7本続くと、その後、近いうちに、底値がつきやすい、と、いうことを表すために、7本以上連続高値切り下げ時の罫線を数字で表し、底値がついたケースは〇印を、そうでなかったケースに×印をつけてみました。この10年で底値がつかなかったケースは、リーマンショックの前のサブプライムショックのときです。

今回のチャートと良く似ているのは、東北震災の後の相場ですね。

<2>重要な安値A点を(今月の終値)切る可能性がある。日足などではすでに割り込んでいる。

<3>A点の近くにある、重要な安値、B・C点はまだ切れていない(BとCは下ひげがかなり長く抵抗水準になりやすい)。

これらを総合して考えますと、<1>の事実より、今月末で月足8本連続高値切り下げとなりますから、仮に一旦はトレンド転換となっても、その周辺が大底になる可能性は考えておく必要があります。一方で、A点を割れば、地合いが急速に悪化する可能性もあり、迷うところです。

ちなみに、いつものように、Aの水準をREIT指数が月足の終値で割り、TOPIXの先導役を果たしてしまい、TOPIXが下落を開始する場合でも、時間的ラグが生じる場合もありますので、TOPIXの月足トレンドより下落の兆候が早く出るTOPIX週足が陰転したら、保有玉の減量を開始すれば、間に合うケースも多々あるとは考えてはいます。

これらのことを総合的に考えて、もしも、REI指数が月足終値でA点を切った場合には、TOPIXの週足に着目してどうするかを判断したいと思います。

その上で、今回の対処は、A点を割ってもその後すぐにREIT指数が上向くとか、A点を月足終値で割らずに済んだようなケースが確認できるまで、これ以上の追加玉をせず、現状の保有量で様子見するのも一法ではないか?と、思います。また、すぐさまポジションを切れる人は、追加をどんどんして、TOPIX週足が下落トレンド入りしたら、すかさず総撤退、と、いう手もあります。

一応、本ブログでは、慎重を期する、と、いうことで、保有玉はホールドのまま、様子見に入る、と、いう対処にはしておきますが、個人的には週足を見れば分かることですから、そっちの方が良いとは思ってます。まー、どちらにするかは、個人個人で違いますので、自分に合う方を選択するのが一番だと思います。

旅人(ケツメイシ
https://www.youtube.com/watch?v=L_ODGObbrJc