二国間協定。

トランプは、今後、貿易は全て二国間での協定に焼き直しするつもりのようですが、その場合は、二国間の協議に応じるよりも、TPP加盟予定国で固まってアメリカと交渉した方が有利かもしれませんねー。それを主導するなら、日本にもできると思いますし、アメリカの一方的な要求も突っぱねられますよね。

実際、日本の主張では、個別にTPP加盟各国がアメリカとFTAを結ばないように、釘を刺しているところがあります。これは、かなり、タフな交渉になりそうな気配ですが、二国間FTAですと、保護貿易主義が蔓延しそうでアメリカにとってもデメリットが大きいことにそのうちトランプも気がつくとは思います。

すでに自国の産業を保護してその国の産業水準や製品品質、そして、製品の価格などを現行水準で維持することは不可能ですから、生活を犠牲にするような保護貿易主義が消費大好きアメリカ人に支持されるとはとても思えません。

さて、今日の東証ですが、円安がさらに進行して、上昇しました。トランプの公共投資政策と減税の思惑がドル金利を押し上げて円金利との比較感からドルが買われる展開です。輸入物価が上昇すれば国内産業が勃興するかどうかは、アメリカにそれだけのポテンシャルが残っているかどうかにかかっています。そんな中で来年1月の大統領就任直後に、TPP脱退を声高に主張したら。。。トランプは船出から、大きな岩にぶつかりそうです。そもそも、トランプは言いたいことを言っていただけの泡沫候補でしたから、大統領に決まって一番当惑していることでしょうね。

どちらにしてもドル金利は急騰の可能性があり、関税を上げても円安(他国通貨安)で相殺されて、公共投資以外で雇用をそんなに大きくできるんでしょうか?さらにはアメリカは農産物輸出や原油の輸出にも大きな雇用が関わっていますから、これらも産業の価格競争力は失われ、その方面の業界からは、トランプ批難の声が激しくなりそうです。

対処は総資金の75%まで。に、変化はありません。

Won't Be Long(The Bubble Gum Brothers)
https://www.youtube.com/watch?v=42yiDEEWQnQ