オバマ流戦略的忍耐。

今日は昨日に引き続き、もう一つのシナリオを考えてみました。

簡単に言えば、オバマ大統領がとった方法は、軍事アクションをテーブルに乗せないで、北朝鮮が核開発の放棄をしてくれるのを待つ、と、いうやり方でした。このやり方は、失敗ではあったのですが、その間、アメリカが軍事的な備えを怠ってきたわけではありません。

それが、ミサイル防衛であり、レーザー・レールガンの実用化でした。

すでにミサイル防衛は、THAADとして導入され、レーザー兵器も艦艇への導入が始まっており、レールガンの開発も実験が継続しています。ただ、レールガンの実装は、非現実的かもしれない、と、いう考え方がアメリカにあるのも事実な一方、日本がそこに名乗りをあげて、そのうち、共同開発になるのでしょうね。日本が関与してくると、大抵のものは実現しますので、まー、そのうち、実装されると思います。

レーザーでミサイル迎撃実験に成功
https://www.youtube.com/watch?v=Qhn58HUyTAI

防衛省が高出力レーザー兵器の実射試験を実施へ
https://www.youtube.com/watch?v=FELQEH9HYhE

米国のレールガン
http://toyokeizai.net/articles/-/60167

日本でもレールガンの開発に着手
http://www.sankei.com/politics/news/160822/plt1608220009-n1.html

つまり、何が言いたいのかと言えば、中国や北朝鮮が例えば10年後に、アメリカや日本にミサイルの飽和攻撃(多数のミサイルを同時発射)をしかけてきても、効果がほとんどなくなる可能性がある、と、いうことです。すなわち、核ミサイルによる恫喝戦略を北朝鮮がとっても意味がなくなる、と、いうことです。

ですから、日米が北朝鮮や中国に圧力を続けたまま、暴発を防ぐことができれば、北朝鮮の核開発は恐れることはあまりなくなる、と、いうシナリオで、結局、このままにらみ合ったまま、北朝鮮や中国の崩壊が進行するのを待てばよい、と、いうことです。

そして、この場合、日米にとって都合が良いのは、それでも脅威がゼロになるわけではないですし、新兵器の装備にも予算が必要ですので、特に日本はヘリマネをもって、防衛予算の大幅増額に踏み切りやすくなりますから、それが、景気回復への突破口になりえるのでは?と、いうシナリオです。

ただ、ここでも、中国や北朝鮮も馬鹿ではないでしょうから、こうした日米の防衛兵器の進展が進む前に、先制攻撃を数年内に仕掛けてくる可能性もあり、それだったら、逆にアメリカはすぐにでも北朝鮮への先制攻撃をしかける可能性も出てくる、と、いうことなわけです。それだけに、アメリカが中国に協力させることができるのか重要なわけですが、その結果で戦争か平和か?の分岐点になるのだと考えてはいます。

中国の戦略は、アメリカを凌駕するような超大国になることでしょうけど、アメリカにここで協力して北朝鮮を封じることになれば、その戦略転換も迫られ、永久に超えることのできないアメリカ、と、いう事実を確定させることになりかねませんので、それができるのかどうか?でしょう。個人的にはできない、と、考えてはいますので、それだけに第三次世界大戦の可能性はかなり高くなっている、と、思ってはいます。おそらく、中国が超大国になれるチャンスがあるとすれば、この北朝鮮が駄々をこねていられる期間だけではないでしょうか?

さて、今日の東証は上昇しました。戻りはある程度あるのかもしれませんが、戻った後さらなる上昇につながるのか?来週に注目ですね。

対処に変更はありません。

GIFT(Mr.Children
https://www.youtube.com/watch?v=wZlgIGsT-Ns