ライブドアショック。

今日の東証は上昇しました。

保合の中の動きが続いていますが、いつかは、この保合も終了して、新しいステージに入るわけです。現状は保合だと考えていますが、見ようによっては、かなり緩やか上昇トレンド、と、見えなくもありませんし、起点を、去年の5月にとれば、明確な上昇トレンド、と、言えるわけで、3段上げならば、その3段目に当たるわけです。

過去の例で言えば、ホリエショックの後、緩やかな上昇相場が続いた時と、チャートの形状は割りと似ています。あのときは、ホリエモンショック後の底値をたたいてから、14ヶ月程度の上昇相場(二番天井まで)になろました。

これを当てはめてみれば、今回は、去年の5月が底値でしたから、今月で13本目の月足となっておりますので、日柄的には、下落トレンドへの転換が始まっても良いことになりますが、もちろん、必ずそうなるわけではないし、過去と同じ現象が繰り返されるとは、必ずしも言えないわけですが、それだけの日柄の経過があることには、注意をしておく必要があります。

そして、ホリエショック(ライブドアショック)の後、保合とも上昇トレンドとも言えないような相場が展開された水準と、今のTOPIX水準は数値的には、ほぼ同じ水準でもあります。あのときは、たしか、日銀の金融緩和終了と同時に、相場が転落、その後、サブプライムショックに次いで、リーマンショックに至り、相場が大きく下落して行く前の、いわゆる何となく下がりそうもない、と、いう時期ではありました。

今も似たような雰囲気はありますが、大きく違うのは新興市場があのときは、ホリエショックで大きく崩れていたわけですが、今回は違う、と、いう点にあります。一方、REITがあのときは、崩れていなかったのも事実です。

2006年 ホリエモンショック時(天井は、2007年2月と6月・7月)

TOPI---崩れなかった。ただし、頭が重たくなった。
新興市場---崩れた。
REIT---崩れなかった。

2017年---現在

TOPIX---崩れていない。ただし、頭が重たくなった。
新興市場---崩れていない。
REIT---崩れている可能性あり。

そして、何より不気味なのは、東証が戦前から持つ、長期的な高値〜高値の周期が9〜12年、と、いうのがあります。相場は2007年に高値を打っていますので、今年は10年後の2017年なわけです。さらに、もう一つ、あのときの高値は6・7月で2番天井を打って、下落を開始するわけです。

ちなみに、2007当時、相場の下落を開始したときは、第一次安部内閣でした。日銀も伝統的な手法には手詰まりとなっていた時期で、手段に余裕を持たせる意味もあって、金融緩和を解除した途端に相場がおかしくなって行くわけです。

対処に変化はありません。

良い週末を。

二時間だけのバカンス(宇多田ヒカル
https://www.youtube.com/watch?v=UPdlfIhzPEo