ちぐはぐな動き。

今日の東証は下げましたが、月足で見ると、保合いを上に抜けたかのような形にはなっています。

一方、REIT指数は、重要な抵抗帯を割って、月足が完成してしまいました。

実質金利は上昇しているのだけど、それを補って企業収益が伸びている、と、いうことなのでしょうか?それとも、不動産に対する地政学的理由、もしくはその他の理由からの資金逃避が起こっているからなのでしょうか?あるいは、日銀が買いすぎた結果、相場が歪んでしまったことが原因なのでしょうか?

判断は難しいですが、REIT指数の長期トレンドが下方向に向かっているのは認めるしかありませんし、実質金利が上昇しているとすれば、もっと、円高になっても良いはずなのに、そうなってはいないのが、さらに不気味な感じです。実質金利は国内だけで上昇中で、海外比較で見れば、それほどでもないとすれば、それって、円としての通貨の毀損が日本経済に悪い影響を与え始めた、と、いうことになるかもしれないからです。

簡単に言えば、円安で輸出ドライブをかけて、景気回復、と、いう従来のパターンが通用しないってことになります。それは保護貿易主義(ブロック経済)の台頭が本格化する、と、市場が読んでいる証左のような気もするわけです。

こうなってしまうと、対処に困るのですが、REIT指数の割った抵抗帯というのがアベノミクスの効果を否定するのと同じくらいの重要なラインですので、これを重要視せざるおえませんし、米国株の日柄の問題も合わせて考えれば、対処については、中長期で買方になるのは控えた方が良い、と、考えてはいます。

したがって、買方になるなら、短期のみで。に変更はありません。やはり、中長期における、東証全体の下降変動リスクは増大中、と、いう考えが頭から離れません。

COLORS(宇多田ヒカル
https://www.youtube.com/watch?v=nv7OzIbdm4Y