長期的に金は横ばい。銀はゆるやかに下げている。

http://www.sinkan.jp/special/ultra_depression/

これは、2016年出版の本だと思いますが、基本的には、まだ、恐慌なんて始まってません。

しかし、この手の本やリポートは毎年出されますが、いい加減、当たりませんよね。

逆に言えば、これほど長期に渡って米国経済が好調なのも不気味ではあります。そもそも、イギリスが、世界を牛耳っていたころ、恐慌には10年ごとに襲われていましたので、戦後のケインズ政策が行われる以前の、金融・財政政策を行わない自然体の経済では、恐慌は10年ごとに襲ってくる、と、いうのが道理なのだと思います。

そういえば、世界景気を反映しやすい、東証株も、9〜12年の高値から高値のサイクルは、開所以来あるようですから、恐慌にはならずとも、景気の不調は10年サイクルで襲ってくる可能性は考えておくべきなのかもしれません。

と、すれば、アメリカ経済はすでに9年間、右肩上がりでしたので、自然体としては、そろそろなのでかもしれません。

おそらく、月末、TOPIXは保合いを離れた状態になると思いますが、やはり、中長期の買い方になるのは控えて、短期で回して、高値までをとる方がいいのかもしれませんね。

ちなみに、金と銀の上場投信のチャートを見たのですが、金は、長期的には横ばいの動きだったので、特筆すべきことはありませんでした。また、この間、アベノミクスによる円安があったのにも関わらず、銀価格の円建て価格はゆるやかな右肩下がりになっていますので、デフレがかなり進行中、と、いうことがわかるチャートでした。

デフレ(商品価格が上がらない)、と、いう一点においては、不景気のときのような状況が継続しているのでしょうけど、企業収益から見た景気、と、いう点においてはそうではない、これが事実なのでしょうし、REITTOPIXのトレンドがどうも一致しない、と、いう理由のような気がします。

そうなると、REITが持ち上がり始めるまで、中長期はお休みでいいんじゃないか?とは、思いますし、持ち上がり始めたら、超バブルの始まりなのかもしれません。つまり、余ったキャッシュが、実物の商品・製品に向かわずに、価格変動の大きい相場のある金融商品等に大きく流れ込んでいるってことになりますからね。実際、30年前のバブル相場でもそうなりました。そのおかげで、実際のインフレを主に見ていた日銀は金利の引き上げを遅らせてしまうミスを犯したわけですからね。

おそらく、今回も同じようなミスを繰り返すことになるのでは?とは、考えています。と、いうのも、前回のバブルよりも、遥かに大きな資金が日銀当座預金に滞留していますので、これが動き出せば、従来の金融政策を従来と同じペースでやっても間に合わない可能性が大きいのでは?と、思うまからです。

君の声(アンダーグラフ
https://www.youtube.com/watch?v=uSPIuZiXFC8