戦争と株価。

1.太平洋戦争

意外にも堅調。国家ぐるみでの買い支えがあった模様。

2.朝鮮戦争

最初、下落。どの程度の損害が日本にあるか不明だったせいで、開戦までは下がり、その後、被害はほとんどなく、上昇しました。

3.イラク戦争

開戦前は、アメリカ経済への悪影響を懸念して軟調、開戦後、上昇。

結局、日本に経済的影響も含めてこれ以上の悪影響があまりないと市場が考えた時点で、株価は反騰に転じるわけですが、問題は開戦より前だとも言えます。

投資家にとっては、緊張感が高まっている間は、売り。事が起きてしばらくすれば、被害の程度によりますが、過去の例から言えば、脅威があまりないとわかった時点で上昇となります。最悪のケースでも、ミサイルを北朝鮮が撃ち尽くした、あるいは、破壊された、と、市場が感じた時点で株価は上昇する、と、いうことになりますが、そこまでは下げ続ける可能性が高いです。もっとも、戦争なしの前提では、ミサイルの迎撃体制が整えば、市場には安心感が拡がるはずです。

で、例外的なのが、一部の防衛関連銘柄です。これは開戦までは、かなり有望になりますが、ピンポイントでどれ?と、示すのが難しいので、各自の判断になります。

投資家は、起きるか起きないか?どちらにも備える必要があり、決め付けは禁物ですので、それぞれの投資家がこうきたらこう。と、あらかじめ複数の対処を決めておくしかないと思います。その際は最終的な決定はチャートに頼るしかないでしょうね。まー、それを考える前に、現時点では一旦、ポジションを解消して対処を考えてみるのも一法です。ポジションをどちらかに大きく傾けて考えても、自分に都合の良い方に考えが偏ってしまうのが人間の心理でもありますからね。

ちなみに、アメリカが戦端を切るには、北朝鮮が実際に攻撃を行い、犠牲者でも出ない限りは難しいのですが、一方で、過去の歴史から言えば、アラモ砦。パールハーバー911など、アメリカは自国民を犠牲にすることで、国民全体を戦争に誘導してきた歴史もありますので、トランプが今回もそれをやらないとは限りませんので、要注意です。

何かのテロを北朝鮮のせいにして攻撃。なんてのは、ありえそうな話ですし、グアムにミサイルの話が出ていますが、グアムで犠牲者でも出れば、トランプは大喜びで北朝鮮攻撃を行いますよ。場合によっては、アメリカ自ら巡航ミサイルをグアムのあまり人のいないところにでも打ち込む可能性さえ考えておいても良いと思います。これで開戦なら、支持率もアップです。核は怖いですけど、核弾頭の小型化はまだできていない可能性が高いです。この場合に限っては、アメリカにとっては、近くの戦争ではなく、遠くの戦争であることにも留意しておく必要があるでしょう。

最後に、北朝鮮攻撃はこじらせると、より大きな戦争に移行する可能性は当然に考えておくべきですが、その場合は、貴金属が良いかもしれません。もちろん、市場があれば、の話ではありますけど。

さて、今日の東証も小動きでした。対処に変化はありません。

Falling Down(Oasis
https://www.youtube.com/watch?v=L5BDyjgbjPU