保護貿易主義。

今日の東証は、上昇しました。

北朝鮮問題が解決するかもしれない、と、いう期待感と、保護貿易主義的政策の強化により、アメリカ経済がさらに良くなる、と、いう期待に支えられて先週のNY市場が400ドル以上の上昇になったことを受けて、の東証の上昇につながった模様です。

ただし、一日の動きで見ると、いわゆる”寄りピン”状態になっていて、日本株の弱さが出ていることには変わりありませんでした。

したがって、対処に変更はなく、短期ならば、上がったら売り、下がれば適時買戻しで、その繰り返し。中期ならば、総資金の5%程度を売っておいて、様子見、と、いう方針で良いのではないか?とは、感じます。まー、信用を遣うので、短期のやり方の方が良いかもしれません。

ところで、北朝鮮がまたもやくせ玉を投げてきましたね。これで、米韓軍事演習はしばらくお休みになり、核開発やミサイル開発の机上での開発に限定されるものの、進むわけです。

それから、アメリカの保護主義的政策の導入は、米国金利の上昇を招きますので、資金がアメリカから世界へではなく、世界からアメリカへ、と、アメリカが果たしてきた資本の流通機能を阻害する要因になります。一時的にはアメリカは資金も集まり、景気はさらに良くなる可能性はあるでしょうけど、ドル高になりますので、輸出にはマイナスになります。増して、この政策のおかげで、各国は経済的な報復処置をとるようになりますので、世界貿易は縮小することになり、引いてはドル基軸を脅かしかねないのではないでしょうか?つまり、ドル高には一旦はなりますが、その後、急激なドル安へ向かってゆく可能性は否定できません。

そういう状況下で米軍の世界展開が維持できるのでしょうか?アメリカには外務省という名前の省庁がありません。あるのは、国務省です。アメリカは世界を米軍と経済力で、自己の覇権の中に取り込んでいます。それがアメリカを成り立たせる原動力であり、唯一の超大国と言われるゆえんで、そのおかげで、ドルの地位があるわけです。アメリカは目先の利益のために、超大国でいることを犠牲にしようとしているようにしか見えないのですよね。

そう仮定した場合ですが、北朝鮮と取引をして、結果的に世界はさらに不安定化させてしまう可能性も大きいです。その結果、世界貿易に依存する日本の株式市場がどうなるかは、自明の理です。

現在は長期的なトレンドがまだ上向きのようですので、こうした悪材料は割り引いて市場は評価しているので、この程度で収まっているのでは?とは、考えているのですけど。。。

一週間ほどお休みしていましたが、その間にすっかり春めいてきました。自室にポインセチアがいるんですけど、暖かくなってきたせいか、少し元気が出てきたようです。

<今日までのところの基本的な対処>
中期 総資金の5%を限度に、試し玉として、売建。ただし、最小単位まで減量するのはあり。建玉後、今後の様子を見る。

短期 自己の資金量からリスクを考えた上で、適量の売建。適宜解消の繰り返し。今のところは、こちらの方が良いかも。

日曜日(back number cover)
https://www.youtube.com/watch?v=c8tlca2Z-qU