調整は継続。

まず、上のチャート(TOPIX週足)を見ると、調整は3週経過しました。もしも、通常の調整なら、来週で終了し、再来週にはメイントレンドに移行する可能性が高いと言えます。

一方で、下のチャート(TOPIX日足)を見ると、窓1のようにアイランドリバーサル(天井の形)を作った後、それを否定するかも?というような状況にはなっています。もちろん、完全否定するには、抵抗線Aを超えることが必要になります。そして、今度は、窓1と窓2によって、逆アイランドリバーサル(底の形)を作りました。今回は、抵抗線Bを下回ることが底型を否定することになります。

要するに、調整が終了して上へ行く場合は、抵抗線Aを超えることが最低条件になり、調整継続の場合は、抵抗線Bを下回ることが条件になるということです。これは三角保合で考えていただいても良いと思います。

ただし、週足が陰転の可能性がありますから、抵抗線Aを越えても調整の終了の可能性がそんなに高いとは言えませんので、リスクを感じながらの追加買いか、あるいは、様子見継続となります。一方で、抵抗線Bを日足の終値で下回った場合には、現在保有している玉の半分に減量という対処がいいのではないかと思います。

週末の米国雇用統計は大変良い数字が出たのにも関わらず、NY市場は下げました。多分、景気が良くなることを予想した市場は企業業績の向上よりも、金融緩和が終了することを嫌気したのではないかと思います。増して、中東では政変が起きつつあるわけで、原油価格が高止まりし、さらには、金融緩和により過剰な資金が穀物を始めとする商品に流れ込む様相を呈しているわけですから、インフレ懸念から金利が急騰する可能性を市場が感じ取って、雇用統計の良化は景気の遅行指標であることも考え合わせれば、むしろ、先行きは企業業績を悪化させると市場が読んでいる可能性があるわけです。

まだ病み上がりなのに、ここでFRBが金融引き締めをしなくてはならなくなれば、相場がどうなるかを気にし始めたのではないか?そんな気もするわけです。

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