海外市場のチャートは悪化中。

戻り1週目となりました。したがって、通常は3週程度の戻りがあるはずですが、どうも、今週の罫線は今後、連続して戻って行くような形ではありません。この形ですと、今週戻らない方が良かったくらいの悪さです。

もちろん、明るい話もあります。と、いうのも、下げ4週で終了してしまったからです。もしも、今後、本格下落するというのなら、5週の下落になったと思います。

総合すると、緩やかな下落か横ばいが継続する可能性が大きくなり、投資家泣かせの相場が継続しそうな勢いでもあります。どちらにしても、日本の要因で大きく急激な変動が起きるという状況ではなく、海外市場次第というところがありそうですが、デインジャラスゾーンに突っかけているのは気になりますね。

さて、その海外市場で最も重要な市場のNY市場ですが、ダウの週足は5週連続の下げとなりました。これは、絶対ではありませんが、週足のトレンドが下向きに変わった可能性も考えなくてはなりません。来週は戻るかもしれませんが、嫌な感じの下げです。米国では、景気にブレーキにかかっている理由が日本の震災にあることも指摘されており、日本の復興が世界経済の鍵となりそうな気配もあります。そんな中での日本の政治混迷はやはり、新たなる悪材料として日本市場にフィードバックされ始めている可能性は考えておいた方がいいでしょう。

そして、上海総合指数の週足も7週の下げになっていますので、こちらは、おそらく、長期下落トレンドに入ったものと思われます。中国は不動産バブルの真っ最中でありますし、強大な軍事国家でもあります。国際経済への影響だけでなく、中国の景気の下降は、周辺国との摩擦を生みやすく、米国との関係の悪化もありえます。為替を不当に操作しているという疑念もアメリカが持ち続けていることもあって、こちらの方からの影響も無視できないような状況にはありますし、日本企業の売上や生産を中国に大きく依存してもいるわけですから、日本市場への影響が懸念されます。

個人的には、ひょっとすると??これはリーマンショック以来の下げもあるかもしれない、と、いう危惧が増大しているところです。

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