地政学的リスク?景気?どっち?


今週のTOPIXは、陽線にはなったものの、調整色の強い形となりました。

下のチャートは同じ期間の日足なのですが、赤丸で囲んだところは三尊天井(未完成)のような形となりました。

前回の高値も三尊天井のような形となっており、買い方としては警戒を要する形ではあります。

日足のチャートでも、昨日は上に窓を作る形で、NY市場は金曜日戻してはいますが、為替が戻していません。日本市場は月曜日お休みですので、来週明けのNY市場と為替の動向は要注意で、この窓をなるべく早く埋めきれないと三尊天井が完成してしまう可能性があります。

先日発表された米国の住宅建設関係の指標が予想を大幅に下回っていることもあり、予断は許さない状況ではあると思います。以下は米国株の話です。

この3日程度で発表された米国の重要指標は以下です。○は、予想より良かったもの。×は予想より悪かったもの。


07/18 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)(結果)81.3 (予想) 83.0 ×

07/17 フィラデルフィア連銀景況指数     (結果)23.9 (予想) 16.0 ○

07/17 建設許可件数(単位:万件)      (結果)96.3 (予想)103.5 ×

07/17 住宅着工件数(単位:万件)      (結果)89.3 (予想)102.0 ×

07/16 設備稼働率              (結果)79.1% (予想) 79.3%×

07/16 鉱工業生産(前月比)         (結果) 0.2% (予想) 0.3%×

07/15 NY連銀製造業景気指数         (結果)25.6 (予想) 17.0 ○

チャートでトレンドを確認し、統計等で後付けとして確信を深める、と、いう方法はわりといいです。多くの人は中長期で相場を張るケースが圧倒的で、心理的に決断力に欠けるのも事実です。では、決断力が弱ければ相場ではとれないか?と、いうと、そうでもありません。工夫することで、弱い部分を埋めることができる可能性があります。つまり、実行に移すときは、何らかのより具体的な情報があった方が、背中を押してくれやすいからです。チャートを重視、これは多くの相場巧者では変わりないと思いますが、それに何かを付け出しすることで、より、行動をとりやすくしておくのも悪くないと思います。

たとえば、株高トレンドに転換した場合は予想より良かった指標に反応しやすくなり、悪かった指標は無視する傾向があります。現在は良い指標にも悪い指標にも、あまり見向きもせず、地政学的リスクにNY市場は重点を置いているようです。トレンドは日足は下向きとなっていますが、週足・月足はもちろん、上昇トレンドです。

さて、経済統計そのものも、予想を裏切るようなものが増えてきましたので、日足トレンドが下向きになってきた関係上、その上に、悪かった指標に反応が大きくなると、大勢相場が転換する可能性が高くなってきた、と、言えると思います。その場合、良い指標には一時的な反応しか見せなくなってくると思います。もちろん、まだ、その段階には至っていないようですけど、予想より悪い指標は増え出していて、いわゆるQE3も10月終了するのが確定しているわけですから、この先は危険な水準、と、いう見方もできると思います。買い方でやるなら、資金を絞るか短期で、と、いうことになると思います。

したがって、この米国株の状況は日本株への影響も大きいわけですので、対処は総資金の1/6、と、いうことで変更はありません。

PS:画像をクリックすると、少し大きくなります。

http://jbbs.livedoor.jp/business/19170/

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