財政政策しかない。高橋是清を思い出して欲しい。

金融緩和はそろそろ限界にきています。やはり、高橋是清がやった、80年前の国債の日銀引き受けによる補正予算を毎年組むしかなさそうです。たしかに、理論上はマイナス金利はどこまでも引き下げることは可能ですが、銀行などが承服しないでしょうし、国民も預金のために手数料を払わねばならない事態も考えられます。

もちろん、ほったらかしにして、マーケットが下がり、恐慌を甘んじて受け入れることで、過剰設備を一旦整理する方法もありますが、これでは、国民生活が破たんしてしまいます。

結局、後者は政治的にとれない方策です。

政府には、名目上、500兆円以上の資産があります。これを担保にしてゼロ金利で日銀に国債を引き受けてもらえば、実質的には償還しなくてもいいし、金利負担を増やすことはありません。通貨の価値も減価しますので、円安にも触れます。多くは公共投資。残りは、防衛予算を増額してアメリカから武器を調達すれば、アメリカの批判も和らげられます。そして、インフレが起これば、政府資産そのものの円表示が増大して、さらに、このゼロ金利国債を出すことも可能になります。景気が良くなれば、税収も増え、結果的に利息のついた従来の国債の償還も進むはずです。

問題は日銀による国債の直接引き受けを禁じた財政法第5条があることです。もっとも、国会の決議を得れば、日銀による国債の直接引き受けは可能です。

批判がある、インフレが進みすぎること、ですが、企業は儲かるとなれば、効率的にどんどん設備を増やしますので、生産力が上がって、インフレになる要素はあまりないのではないでしょうか?生産設備の増大ができなかったジンバブエと生産設備の増大が可能な日本は違うのです。怖いのは製造設備が増えすぎて、いつかはデフレがまた起こることです。結局、時間稼ぎですが、10年や20年は持つでしょうから、その間に市場の拡大のための基礎を作ってしまうしかないでしょう。

市場の拡大は地球上ではなく、宇宙に創るしかないでしょう。ロボット産業の本格的な勃興を促し、宇宙産業を次のステップに乗せて、宇宙という無限の市場開拓を始めるしかなさそうです。

ちなみに、労働者に対する部分ベーシックインカム(完全ベーシックインカムは財政的に困難)はこれからの日本には絶対に必要です。ロボット産業を勃興させるには、失業の増大に対して対処せねばならず、部分ベーシックインカムなしでは、人間を雇う企業が極限まで減少してしまいますから、この部分ベーシックインカムを導入することで、賃金を大幅に下げて人間がロボットに対してコスト的に対抗できるようにしておかなくては失業が増大してしまうからです。一方で、企業のコストが大幅に下がるので、円高でも輸出が可能になるくらいのコスト削減になると考えられますので、輸出産業にも有利ですし、この体制によってロボットの大量導入が可能になれば、移民も必要ありませんし、ロボットに人頭税をかけることで、少子化にも対応できます。

PerfumeFLASH
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