FOMCが始まる。

今回のFOMCでは、SEPが示されます。SEPとは、1年に4回示されるFRB理事による経済予測のことです。

したがって、利上げはまずない、と、いう予想ながら、この経済予測に注目が集まり、この内容如何では米国株の変動にも大きな影響を与えることになり、引いては、日本株にも大きな影響があるわけです。

このSEPの中で重要なのが、2016年末のFFレート予想です。FFレートというのは、連邦準備銀行(日本では日銀)に預け入れる無利息の準備金(日本で言えば準備預金)が不足している銀行が、超過がある銀行から融資を受ける際の利率のことです。フェデラルファンドというのは、準備預金のことを指します。

さて、その2016年末予想が前回3月の予想で、0.9(現在、0.5)でした。米国株はこれを織り込んで上下しますので、市場で予想するFFレートより、FRB理事の予想するFFレートが高かったりすれば、市場は大きく下落することもあるし、一方で、そんなに景気が良いのか?と、いいう話になって逆に上昇する可能性もあるわけです。市場がどっちに転ぶかは、蓋を開けてみないとわかりませんが、市場のFFレート予想は、0.75のようで、2016年末までに1回(0.25)の利上げを市場は見込んでいる、と、いうことになります。

個人的には、今回は、金利が思っていたほどには上がらないことを好感して、相場はそんなに悪い反応を示さないのではないか?とは、考えていますし、もしもその後、日銀の追加緩和があれば、米国市場は長期的な上昇トレンドに乗れるのでは?と、期待はしています。もちろん、金利予想が低めならば、景気は芳しくない、と市場が判断して反落になる可能性もあり、実際にどうなるかは、神のみぞ知る、ですけどね。

ですから、この2016年末のFFレート予想がもしも下がれば、日銀の政策決定にも影響を与えることになると思います。前回、日銀が金融緩和を見送ったのは、この6月のSEPを見てから判断する、と、いうこともあったのかもしれませんね。

YOU... feat. 仲宗根泉(HY)(加藤ミリヤ
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