時代。

今週のチャートはココ。

今週のTOPIX週足罫線は、陰線になりました。

まず、今秋も、何とか13週・26週線の上を何とかクリアできています。それと、NY市場が高値を払ってきていることに注目したいです。しかも、これは月足ベースなので、長期に渡る本格上昇の可能性もあり、ドル円が今の水準を維持できるなら、次第に、日本株においても、良い影響があると考えています。

これらのことを考えるに、未だ、本格的な上昇トレンドへの回帰においては、期待をつなげる状態ではないか?とは、思います。ただ、政府も日銀ももはや、従来の手法では打つ手なしの状態ですので、新たな領域、例えば、ヘリコプターマネーなどのリスクのある方法へと、舵を切ることができるかどうか?に焦点が集まると思います。

資本主義というものは、好景気と恐慌がセットになって循環するのが、本当の姿です。その循環において、恐慌を避けるために、金融政策・財政政策の考え方を導入し、言わば社会主義的な部分とのいいとこどりをして来たのが、この70年でした。おかげで、恐慌になったときに淘汰されるはずの設備が淘汰されずに残り、さらにはそこに新たな機械設備等が追加され続けた結果、過剰な生産設備の稼働による大量生産が需要を超えるようになりました。これが日本だけでなく、世界で行われ、特に、13億という莫大な人口を抱える中国という国の参入により、さらに、急速増大したために、今のデフレが存在します。

ですから、中国を市場から締め出すか?恐慌を甘んじて受け入れるのが手っ取り早いのですが、それもうまくできそうにもありません。したがって、マネーを過剰供給して、なるべく多くの人に使ってもらおうとしたのが、アベノミクスです。

しかし、それも限界に来たようです。つまり、個人レベル・一民間企業レベルでは、マネーをいくら供給しても、貯め込むだけで、必要以上に使ってくれないわけです。

もはや残された道は、政府が積極的に無駄遣いをするしかありませんが、財源がないので日銀が直接資金を供給してやれば良い。これがいわゆる、日本のヘリコプターマネー政策の骨子になると思います。

日銀は9月に今までの政策の検証をするようです。もちろん、検証して終了、と、いうわけではないでしょう。新たな手段の模索を始める、と、いうアドバルーンだと思います。そして、ヘリマネについては、国会の決議も必要になります。国会の決議をした後に、少し経過してから当然に景気は良くなり、しばらくはインフレもそれほどではないため、衆議院選挙が行われても、自民党圧勝という顛末になりそうですが、その後がどうなるかは?神のみぞ知るです。

この結果、景気が良くなりだしたら、為替に注意です。為替の円安が激しくなりそうになってきたら、ポートフォリオの中に、金などの貴金属のETFを組み込む必要が出てくると考えています。

もちろん、何もやらない、と、いう選択もありますけど、その場合は民主党が以前やった、恐慌の甘受、と、いう方向につながると思います。それが、政治的な判断として政治家ができるかどうか?と言えば、多分無理でしょう。個人的には、政府資産500兆円を限度として、日銀引き受けのゼロ金利国債を発行し、通常の予算とは別に、追加の景気対策(公共事業・防衛予算の拡充)を打ち続けるのが良いと思います。

その間に、宇宙開発など、新しい市場の開拓を押し進め、一方で、円の国際化をさらに進めて、ハイパーインフレになるのを極力防ぐ必要があると思いますが、そのためには、軍事的にアメリカの肩代わりをある程度する必要が出て来るでしょう。

うまくやればの話ですが、このヘリマネは、日本の立ち位置を大きく飛躍させることにつながるかもしれません。一か八かに近い部分もありますけど、引くに引けない状況になっているわけですから、政府の大英断に期待したいと思います。

そういうわけで、9月の日銀の検証までは、結局、保合が続きそうな感じもします。対処は変更なし、総資金の20%まで。中長期売買としてはここまでで止めて、日銀の検証とその後を見てから対処の練り直しをしたいと思います。

ちょうど夏休みですから、英気を養いつつ、相場を見てるだけ、も悪くはないかもしれません。

日本に新しい時代がやってくることを願って。

良い週末を。

時代(cover不明)
https://www.youtube.com/watch?v=BpHk8Sjy7Vs