すでにヘリマネの始まり、と、いう話が出ている。

今週のチャートはココ。

先日の日銀の政策ですが、ヘリマネなんでないの?と、いう話がありますよね。

結局、こういうことです。

1.政府発行国債--->日銀が市場で買って保有

日銀と政府が親子関係にありますので、日銀が保有する限り財政に対して問題は生じにくい。

2.政府発行国債--->日銀以外が市場で買って保有

日銀がゼロ金利に誘導し続ければ、新発国債金利もいずれゼロ近辺になるので、支払い利息は抑制され、償還の義務は生じるものの、それも結局は日銀がいずれ買うので、日銀がお札を刷って返済するのといっしょ。もしも、民間銀行が国債を買わずに、日銀当座預金に豚積みすれば、これ以上の分はマイナス金利なので、事業に貸し出すか?外国債券を買うので円安要因になる。

この状況で、政府が国債をさらに発行して公共投資を増加させれば、ヘリマネの完成。

ただし、市場はヘリマネの始まり、と、いう認識がまだ薄いので、為替市場・株式市場はそれほど変動しているわけではないのですが、そのうち、市場がそう受け取って、円安方向に為替市場が動き出すのでは?と、いう期待が市場に出てくるような気がするのですよね。あとは、安倍首相がどういう言い訳で、建設国債などの増発に踏み切るのか?と、いう段階ってことでしょうかねー。

今まで想定していたのは、何らかの形で市場にわかるようにヘリマネ宣言をしてスポット的に行うやり方ばかりを想定していたのですが、なし崩しにヘリマネ政策に突入しながら、表ではヘリマネなんて考えていない、と、いうアナウンスメントで、政治的な批判を避けようとしているのでは?とは、考えています。

しかし、それって、野放図なヘリマネになる可能性が大きく、最初は良いとしても、一定期間が継続するとバブルを生み、金利の制御が非常に困難になる未来が見えてきます。その先には、バブル崩壊でデフレに戻るか?ハイパーインフレなのか?第二の満州帝国(宇宙開発・シベリア開発などによる新市場開拓)ができてうまく行ってしまうのか?分かりませんけどね。

どっちにしても、投機家・投資家には、血沸き肉躍る儲けの時期がやってくるのかもしれませんが、国民生活はずたずたになる可能性も考えての資産防衛とセットで、投資を考えねばならないのかなー、とは、思っています。特に、現役を引退した世代の生活がかなりやばくなるような気がしますので、これから老後の備えを考えている世代にとっては、これからの判断一つで豊かに老後を送れるかどうかの瀬戸際かもしれません。

ちなみに、通貨分散などが言われますが、各国とも量的緩和をけっこうやっていますので、すべての通貨の敗北、と、いう方向もありえますので、ポートフォリオには必ず、貴金属などの実物資産を加えておいた方が良いですし、税法の著しい変更も考慮に入れて、当局の税に対する方向性にもアンテナを張り巡らす必要があるでしょう。

さて、今週の東証は、陽線となりました。上値が重たい形ではあるものの、きっかけ次第で、ロケットスタートになれる形のような気もします。ひとまず、上昇トレンドは維持しているようで、対処に変更はありませんが、上値が重たいので、買い増しはちょっと待て!にしてあります。

今後、安倍政権は需給ギャップを埋められるように、国債の増発で対応してくるでしょうか?

良い週末を。

トレイン(ケツメイシ
https://www.youtube.com/watch?v=9qXmRL6a0uU