ダウ20000ドル超。

NYダウが20000ドルを超えてきました。トランプの財政赤字拡大路線に沿っての反応でしょうね。そして保護貿易主義の高まりで、アメリカは資産インフレの兆候が顕著です。この資産インフレは、いずれドル高に悩まされることになるでしょうね。

翻って日本は金融は超緩和状態ですが、財政赤字を気にし過ぎて、デフレが止まっていません。そして、日本は自由貿易をやらねば生きていけませんが、自由貿易のやり過ぎがデフレをもたらしていることに早く気が付くべきでしょうね。

答えはなるべく中国などのような輸出ドライブを過剰にかけてくるような為替操作国を排除した自由貿易圏に限定して、自由貿易に制限を加えて、中国のような資本保護国には、資本が流れ出ないような方策をとってから、国内で公共投資が正解だと思います。すでに財政は日銀がファイナンスしてますので、国債金利は上がりにくくなっており、資本流失が過多にならないような状況で、国債で資金調達をしてから公共投資によって経済を活性化し、デフレギャップを埋めて、税収を増やすのが得策なわけです。

逆に、アメリカは、現状の自由貿易から自由貿易を制限する形へ移行すると、金利が跳ね上がりますので、国債の乱発はできませんから、インフレを警戒しなければならず、公共投資もたくさんはできないはずです。公共投資をやりたければ、アメリカこそ自由貿易によってインフレを抑えるべきでしょう。

トランプが取ろうとしている政策は、むしろ、日本が見習うべき政策で、日本がとっている政策は、むしろ、アメリカが見習うべき政策だと思います。つくづく、ちぐはぐなことになっている、とは、思います。したがって、TPPは日米にとって、理想的な貿易圏だったはずなのですが。。。

さて、今日の東証は上昇しました。最初に触れましたように、ダウが念願の20000ドルを達成、資産インフレが始まったような感じです。もちろん、資産インフレだけなら問題ないのですが、これが、通常の物価と言われるものまで波及するのに少し時間がかかりますので、得てして、金融当局の利上げは後追いになりがちです。結局、バブルになりますが、問題はその後です。市場の崩壊が米国株にやってきますし、今回はドルバブルも弾けることになるかもしれません。そのときが超大国アメリカの没落が多くのコンセンサスになるときでしょうね。

二時間だけのバカンス(featuring 椎名林檎 / 宇多田ヒカル covered by Uh)
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