NAFTA。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170817/k10011102131000.html

"NAFTA再交渉 米が貿易不均衡の是正求める"

大きな得点がないトランプ政権としては、是非とも有利な条件で妥結したいところでしょう。

この流れは保護貿易主義の始まりだとしても、そもそも、貿易のやりすぎに関する弊害を多くの知識人は語ってきませんでした。

比較生産費説というのがありますけれど、どちらか一方が得意な製品を作って、輸入し合えば、両者の利益は極大化する。と、いう論理が根底にあって、自由貿易が推進されたわけですが、消費者=生産者であることを忘れた論理が横行してしまい、結局、賃金の安いところで作るのが有利、と、なってしまって、先進国の生産者は疲弊し、消費市場そのものが縮小する危険が出てきてしまった反動が保護貿易主義を呼んでいるわけです。

大事なことは、同一水準にある賃金のもとでの自由貿易推進が正しいわけで、それを無視して、自由貿易至上主義に陥っているために、デフレが止まらない。と、いうことになります。

もっとも、人工知能が本格的に登場すれば、それは、単純作業だけでなく全ての職種で、基本的には賃金は限りなくゼロに近づくわけですから、この段階で自由貿易なんぞすれば、人工知能・ロボット大国からの輸出が台風並みの勢いでやってきて、輸入国の労働市場を破壊しまくってしまうわけですから、貿易もへったくれもなくなるでしょうけどね。もちろんこのとき、ロボットの本家の日本でも労働市場は破壊されます。

トランプがいくらがんばっても、それは、一時的なもので、もうどうにもならないだけでなく、物価上昇に火がついてしまい、結局、アメリカ国内のロボット導入を早めてしまう結果になると思います。

トランプの方策は付け焼刃にしかならない可能性が大きいと思います。

さて、今日の東証ですが、下げました。米国市場の軟調さを受けた格好です。米国市場のチャートが気になりますね。

対処に変更はありません。

良い週末を。

幻想ドライブ和島あみ
https://www.youtube.com/watch?v=u_1PDtMtdZU