核の均衡。

北朝鮮アメリカへの挑発や中国の南沙諸島の問題など、アジア太平洋がクローズアップされていますが、緊張は中東でもありますし、欧州でも高まっています。

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/---1.php

”英「ロシアに核の先制使用も辞さず」── 欧州にもくすぶる核攻撃の火種”

少し前の記事ですが、欧州でのやり取りもきな臭い舌戦にはなっている模様です。以前は核があれば、恐怖の均衡で核保有国同士での核戦争はありえない。と、されてきました。しかしながら、迎撃ミサイルの進化で、そのハードルは少しづつ下がっている、と、考えておいた方が良いと思います。

ロシアがアメリカの迎撃ミサイル配備に抵抗するのは、核の優位性(攻撃を受けない)が失われることへの脅威だと思います。と、なれば、迎撃ミサイルを持たない、中国やロシアの核戦略は、迎撃ミサイルが日米欧ににおいて、精度・数量ともに充実するまでに、先制攻撃をするしかなくなるわけですし、それに対抗するには、アメリカやイギリスの核による先制攻撃と、いうことになります。

もちろん、他にも方法はあります。中国・ロシアも迎撃ミサイルを配備することですが、これには時間がかかりそうです。手っ取り早いのは、核を第三国に拡散することで、アメリカの世界支配そのものを弱めてしまう方法です。第三国は発展途上国北朝鮮のような国家ですから、自国を犠牲にするリスクを犯しても瀬戸際外交を繰り広げ、いざ戦争となれば、自爆攻撃のように、核戦争に踏み切る可能性もあるからです。

核戦争へのハードルは確実に下がっていると思います。そんなものは起きない。と、いうのは日本人の平和ボケの何ものでもないでしょう。

もちろん、全面核戦争は投資家として想定しても意味がありませんので、想定すべきは、限定核戦争の場合です。

今後は迎撃システムの進化・多様化により、冷戦時代の相互確証破壊戦略(核の均衡)なるものはたいして機能しない可能性がある。と、いうことです。

さて、今日の東証ですが、小動きでした。下がるにしても緩慢な相場つきには変化なさそうですが、じわじわっと下がる相場は不気味です。対処には変化ありません。

Good Night Mare(Rozareena)
https://www.youtube.com/watch?v=pNENr0a_LDw