カタルーニャ独立問題で押さえるところ。

スペインのカタルーニャが独立宣言を出しました。市場はほとんど気にしていませんし、混乱の可能性は低い、と、いうことなのでしょう。それに、日本から遠いし、スペインはさしたる経済大国ではありませんので、特段、日本株には影響を与えない?と、いう考え方もあるにはあるのですが、一応、押さておく基本はあると思います。

1.カタルーニャは、スペイン経済の2割を握りますので、スペイン経済への影響が大きい。スペインは債務が問題となっており、第二のギリシアになる可能性もある。

カタルーニャ独立-->スペイン国債急落-->スペイン、ユーロ離脱予想-->ユーロ売り円高-->日本株急落

2.欧州には、カタルーニャ以外にも、独立の気運が高い地方が、ドイツ・フランス・イタリアなど、主要国にも存在する。

カタルーニャ独立-->欧州各国で独立勢力が増加-->欧州分解予想-->ユーロ売り円高-->日本株急落

3.民族の独立は、中東などの民族独立運動への影響もある。例えば、中東のクルド族。クルドイラク・シリア・トルコなどに民族がまたがっていて、中東不安の原因になりかねません。そして、中東不安はイスラエルパレスティナの問題へと波及し、再び、米軍の軍事力の行使が必要になると?極東での米軍の軍事プレゼンスはどうしても、弱くなりがちです。

カタルーニャ独立-->クルド独立-->中東不安-->米軍介入-->手薄の極東で北朝鮮の暴発-->第二次朝鮮戦争予想-->日本株急落

4.アメリカ(旧西側)以外の大国の介入。例えば、近年、欧州へは一帯一路で関係を深める中国。それにロシアも呼応した場合。

カタルーニャ独立-->中国・ロシアの支援・介入-->欧州緊張-->ユーロ安円高-->日本株急落

繰り返しになりますが、市場は、カタルーニャの問題を重く見ていませんので、全く問題なく推移する可能性もありますが、注意はしておく必要があると思います。もちろん、考え出したら、限がありませんし、最終判断はチャートでするしかありません。

一つのサインとして、米国株チャートに特に注意しておくと良いと思います。

さて、今日の東証ですが小動きでした。対処に変更はありません。

<今日までのところの基本的な対処>

短期 買い方 ただし、慎重に。

中期長期 お休み。

Squall(福山雅治
https://www.youtube.com/watch?v=GosmxY04_G0