NY市場も日本市場も方向性はいっしょ。

今週のTOPIXチャートは、ココ。

今週のTOPIX罫線は、比較的大きな陰線となりました。チャートは、TOPIX週足とS&P500週足ですが、チャートの形状は違えど、向かっている方向はいっしょです。TOPIXは、いびつですが、ダイヤモンドフォーメーションを下に切れて来ました。S&P500週足の方は、典型的なぎゃくN字を作ろうとしています。

要因は2つでしょう。一つは、FOMCでの金利引き上げと今後の予定。も王一つは、トランプ大統領保護貿易的政策の影響でしょう。

特に、後者の方は、株式市場にとっては、とうとう来たか?あるいは、まさか本当にやるとは思わなかった!と、いう反応の成果ではないか?とは、思います。簡単に言えば、当初からマスコミ・学者・評論家が懸念していた状況が実現をし始めた、それだけの話です。

おそらく市場は、保護貿易主義を本格的に導入することは予測しておらず、トランプは言ってるだけ!と、勝手に理解して、トランプのアメリカファースト、と、いう言葉に酔いしれてしまい、トランプラリーを展開してしまった、そのつけが回って来ている、と、いうことなのではないか?そんな気がしています。

もっとも、トランプ政権は実際のところ、さらなる何かを考えていて、その第一段階としての話かもしれませんので、相場は刻々と変化するものである、と、いうことを合わせて考えれば、この相場もいつかは転換することを肝に銘じておくべきかと思います。そして、日本も対象国になっていますが、日本を除外するとなると、中国に対して、差別的、と、いう批判を受けかねませんので、現状では、日本は個別交渉で、関税の引き上げは、骨抜きにする可能性は大きいと思います。そのための、安倍・トランプの長時間電話会談だったのではないか?そんな気がします。トランプ政権のターゲットはあくまで中国でしょう。

まー、上げ続ける相場もない代わりに、下げ続ける相場もないのですから、常に、考え方はフレキシブルに持っておきたいものだと思います。

当面は、月末の水準がどうなるか?ですね。これで、長期下降トレンドの可能性が大きいのかどうかを占うべきだと思います。また、下降トレンドに陥っても、下げる速さはそれなりにあるかもしれませんが、時間は、せいぜい数ヶ月程度で一段落しますので、その後、上昇トレンドに移行するなら、買い方オンリーの人にとっては、絶好の買い場待ち、と、いうことにもなりますので、その辺りは頭の片隅においておくべきでしょう。

ちなみに、今回のトランプ政策は強力に実行された場合ですが、世界経済はかなりのダメージとなりますし、ブロック経済へと移行することになります。そして、ブロック経済において、欧州・米国は連携する可能性は大で、これに日本の主導するTPPを加えれば、冷戦時代における西側経済ブロックとなります。このとき、日本はどうであったか?を参考にできると思います。今後は、かなり、株価は沈む可能性もありますが、その後、黄金時代?と、いうこともありますので、こうしたことも合わせて考えておくべきだとは思います。

そもそも、株に突っ込んだ年金を、泥まみれにするわけには行かないでしょう。民主・立憲民主・共産のような野党が政権を握らない限り、日本も馬鹿ではないのですから、株価が沈み切ってしまう懸念が出てくれば、次々と対策が打ち出されるはず、と、期待はしているわけです。まずは、時期として、夏辺りに山場が来るのでは?と、考えていますし、この辺りでは、米軍の北朝鮮攻撃に関する体制も100%完了すると思います。話し合いがつかなければ、結局、米軍の攻撃で北朝鮮は壊滅させられることは、念頭に置いておくべきでしょう。

その際、日本にミサイルが飛んでくる可能性はありますが、米軍の持つパルス兵器は、北朝鮮の通信網を遮断しますので、ミサイル発射は容易ではなくなりますから、思っていたよりは、とばっちりを受ける可能性は低いと見ています。懸念させるのは、日本に潜伏する工作員のテロ活動の方でしょうね。そして、おそらく、危険なのは、中国の方だとは思います。こっちは、第三次世界大戦の可能性もありますから。

で、対処ですが、少しだけ変えておきますが、基本はいっしょです。主流は、短期の方が良いでしょう。日銀の介入は警戒されるところです。

<今日までのところの基本的な対処>
中期 総資金の5%を限度に、試し玉として、売建。

短期 自己の資金量からリスクを考えた上で、適量の売建。適宜解消の繰り返し。今のところは、こちらの方が良いかも。さて、対処ですが、月末を見るまでは、変更しないでおこうと思います。

Bravely You(Lia
https://www.youtube.com/watch?v=OeLL8x-ThdQ