米国がいつ、TPPに戻ってくるか?

今日の東証は下落しました。

NY市場の急落が影響して下げた感が強いですね。日本の景気も、少しお疲れ気味の指標も出ていることも影響していたとは思います。その中で、重要なのが、人手不足感による企業収益の悪化懸念、と、いうのがありました。

ん?景気は悪化しつつあるのに、人手不足感とは?いよいよ、賃金が本格的に上昇し始める前兆が起きていますよね。この段階で、中国排除がトレンドになりつつありますから、インフレへの道のりは軌道にのりつつあるようには思います。

中国が作っていたローテク製品を中国以外で調達する必要が出てくるのでは?とは、連想してしまいます。そして、重要なのが国内の不動産の状況です。不動産は、銀行貸付けの担保となりますので、その担保価値が上昇することは、銀行の貸付が増えることを意味し、それは、景気を下支えします。

高度経済成長時代、一時的に不況に陥っても、株価がバブル崩壊の時のように、奈落の底にまで落ち込まなかったのは、不況期においても、土地価格がほとんど下げなかったからに他なりません。

中国排除なら、その代替工場のある程度が日本に戻ってくるはずで、それは、インバウンド効果に加えて、日本の土地需要を増大させ、土地価格の上昇を通じて、担保価値が増すわけですから、銀行貸出を増加させる大きな要因になりえます。

J-REITの下げ止まりには、インバウンドだけではなく、こうした要素も折り込みつつあるのではないかとは、考えています。日本にとって、制限された自由貿易(TPP)は経済発展の飯の種になると思います。また、アメリカ入りのTPPの導入は、日本企業が、日本に資金を持って来ないで外国で再投資、と、いうケースが増えるはずです。なぜなら、外国での活躍が今より増えると予想されますから。その場合、日本の高率な税金から逃れることができ、企業収益力はアップするはずで、これって、円安要因でもあります。

さて、今日の東証ですが、下げはしましたが、下げ止まり感も比較的強く出ていたのではないか?そんな感じがします。後は、米国がTPPに戻ってくれば、いや、戻る可能性が大きくなるだけでも万歳!なのですが。。。アメリカ当局はそれに気がついているはずで、後は、トランプとその支援者がそれにいつ気がつくか?にかかっていると思います。ここは、中国のさらなる経済報復に期待するところです。アメリカと中国が本格的な貿易戦争に突入すれば、アメリカは市場確保の必要性から、TPPへの再加入を検討すると思います。もっとも、トランプは、最初からそのつもりで、中国に報復を強めさせようとしているのかもしれません。

対処に変更はありません。

<今日までのところの基本的な対処>

中期

<売り方>様子見。場合によっては撤退。追加売りはとりあえず、見合わせ。
<買い方>監視銘柄の選定と監視。

短期

<売り方>自己の資金量からリスクを考えた上で、適量の売建。適宜解消の繰り返し。ただし、慎重に。

夜を越えて(鶴)
https://www.youtube.com/watch?v=udNbJ4Afw9U