円の実質金利の上昇は、まずいかも。

日銀政策決定会合が開かれていますが、直接、金利の誘導目標を引き上げることはしないでしょうが、ETFなどの扱いや、金利の変動幅の拡大を容認するようなことがあれば、実質金利は上昇する可能性があります。

問題はここからです。過去の経験則から言えば、こんなことが起きています。

日銀、誘導目標を引き上げ

米国への資本流入の減少

米国でサブプライム問題発生

リーマンショック

もちろん、日本の金利が上がったので、米国に影響したかどうかについては、計量的な分析を私は知りませんが、意外にも、世界景気後退のトリガーを引いてしまった感じはしています。そもそも、日本は、世界第一位の対外純資産国でありますので、アメリカへの資本流出も多くあるはずです。

そして、今回、さらに問題なのが米中・米欧貿易戦争なわけです。ドイツは世界第二位・中国は世界第三位の対外純債権国なわけですから、一位・二位・三位がアメリカへの資金供給を絞ってしまったら、何が起こるか?と、いうことですね。米当局もそれには気が付いているはずですが、マーケット資本主義においては、マーケットの動きに左右されますので、対策が後手に回らざる負えない、と、思っているわけです。

さらに嫌なのは、NYダウは、9年上がり続けているわけで、ここから上がるには、バブルを作るしかないわけです。トランプの目論見はそこにあると思いますが、これが成功しなければどうなるか?あるいは、成功してもいずれは、とんでもないことになるわけです。米国への資金供給が絞られれば、米国は世界から資金を引き上げますので、何重もの連鎖が生じて、世界の資本取引は激減、株価暴落の可能性は出てきますし、ドルの信認も揺らぎかねません。

ちなみに、対外純資産国別ランキング(2017年)は、以下で、香港も含めれば、中国は、日本とほぼ同じ純資産の保有になります。

https://www.globalnote.jp/post-14758.html

気になることはすでに起きており、中国の対外純資産は、2016年よりも30兆円ほど減っているのですね。

https://www.sankeibiz.jp/macro/news/170527/mca1705270500010-n1.htm

さて、今日の東証ですが、下げました。気になるのは、やはり、JASDAQ市場です。特に、月足はナイアガラの崖っぷち直前のようにも見えてしまいます。

対処に変更はありません。

<今日までのところの基本的な対処>

中期

<買い方>試し買い・現物・総資金の10%まで一旦、ポジション量変更。

ミライのテーマ(山下達郎 cover)
https://www.youtube.com/watch?v=WhejCRSYY5I