年足を見てみました。

今週のTOPIXチャートは、ココ。

今週のTOPIX罫線は、陽線になりました。ただ、上下の髯が長いので、かなりの気迷い気分が台頭している感じではあります。

さて、今日のお話は、TOPI年足のお話です。チャートはTOPIX週足チャートの下に示してあります。

わかりやすいように文字を入れてありますが、バブル崩壊は、ベルリンの壁崩壊から始まっています。つまり、冷戦までは、西と東に分かれてブロック経済ができあがっていたわけですが、1989年のベルリンの壁崩壊とともに、世界統一市場がグローバルスタンダードとしてもてはやされて、低賃金を武器とする東欧や中国という供給者が新たに加入しました。結果、世界の製品供給力が増大して、デフレ圧力がかかることになります。

そして、日本からは工場が大挙して、主に、中国へ移転。日本国内では、土地供給が増大して土地価格が下がり、担保価値も減少して、銀行貸出も減って、景気は悪化したわけです。そのため、抵抗線B以下へと株価も落ち込んで、失われた30年となりました。

現在は、デフレ圧力を緩和するために、黒田日銀により大規模緩和のおかげで、抵抗線Bの突破はなったものの、世界がトランプ以前のグローバルスタンダードから完全に転換できていないので、その上の抵抗線Aを越えることができないでいるのだと思います。ただし、この30年というもの、抵抗線Bを越えることができないでいたのにも関わらず、去年、越えてきたことは重要です。この越えた原因は、トランプの政策によるところも大きかったわけですが、市場は、トランプの狭小なナショナリズムが、結果的に、日本の飛躍につながるのでは?と、思い始めているのが現在の姿だと思います。

個人的には、調整は30年ですから、十分な時間が経過しており、未曾有の金融緩和が行われた結果、資金が渦巻いているところに、その回転するエリアが新冷戦によってブロック経済となり、その狭まったエリアに大量の資金があるわけですから、相場にも大量の資金が流れ込むのでは?と、期待しているところです。

つまり、今後はある程度の工場が戻ってくることと、インバウンドの効果による土地価格の緩やかな上昇?(急激な上昇?)と、担保価値の増大による銀行貸出の増加があいまって景気がかなり良くなる可能性を感じているわけですが、当初は、資産価格の上昇のみが顕在化するわけで、いわゆる消費者物価の上昇はさほどではなく、金利引き上げも後手に回ると思います。その結果、株価は大きく上昇することを期待しているわけです。そして、こういう顛末を迎えるためには、TPPに米国を引き込むことが重要で、その基礎を作った安倍政権は、大きな功績を残したと言えましょう。モリカケ問題等で、揺さ振られている安倍政権ですが、まだ、続いて欲しいというのが、正直な感想です。

対処に変更はありませんが、かなりの期待をもって、米国と中国の貿易合戦を注視しているところです。

<今日までのところの基本的な対処>

中期
<売り方>とりあえず、撤退。
<買い方>監視銘柄の選定と監視。

短期
<売り方>自己の資金量からリスクを考えた上で、適量の売建。適宜解消の繰り返し。ただし、慎重に。
<買い方>自己の資金量からリスクを考えた上で、適量の買建。適宜解消の繰り返し。ただし、慎重に。

LOSER(米津玄師)
https://www.youtube.com/watch?v=Dx_fKPBPYUI